恥ずかしながら、修士論文などなどのストレス食いで体重が10kg弱増えた2017年冬。
自転車での登りはパンクしたのか?というほど重く、
ランニングはダイエット中のおばちゃんのように汗をかき…
アスリートとは程遠い身体となっていました。
3月から実家でのトレーニングがスタート。
初めて「食べたらダメ」というストレスを味わいました 笑。
それでも全てをリセットして競技生活を再スタートするという思いで、
1時間→2時間→、、、とロード練習の時間を徐々に伸ばしていき、
減量と基礎体力づくりをしていきました。
一人で練習へ出ると強度を上げるということが難しく、淡々と走るのみでした。
それでも週1回、チクリ・ピオニエーレの藤原さんが練習に付き合ってくれ、
週によって調子の波が激しいながらも全日本選手権までパフォーマンスアップできました。
ただ、全日本では初めて全日本へ出場した大学1年生の時以来のDNFとなり、悔しい情けないの一言でした。
頑張ったのに..
色々な思いが溢れましたが、冬季のオフトレやウォーミングアップの重要性を実感しました。
急いで結果を求めてはダメなのだけど、
気持ち的には結果として成果が見れないと不安になるのが正直なところです。
その後、初めて2ヶ月間ベルギーで生活するという機会を中田さん、和田さんにいただきました。
英語、コミュニケーション、バイクテクニック、平地の力、石畳などなど色々とぶつかりましたが、良い仲間に恵まれ、乗り越えられたと思います。
集団走行がニガテな私、ゴールスプリントでビビる私に、
自分に自信を持って、遠慮してはダメといつも言ってくれたマーク。
素質はあってもメンタルが無ければ勝てない、
君はその素質はあると言ってくれたマーク。
最初はなんでもズバズバ言ってくる外国人の性格が私の心にグサグサ刺さっていましたが、
少しずつその愛情に気づくことができました。
もう少しいたいな..そう思わせてくれる人、まち、レースなどでした。
9月には帰国し、そこからレース続きでした。
ベルギーで得たものは書き尽くせないほどありますが、レースに臨む気持ち、自転車に乗る楽しさ、「自信」とは..など多くの収穫がありました。
その後10月の輪島ロードレースで今年初の優勝を飾ることができ、
久々に勝つときのあの何とも言えない幸せな感覚を味わうことができました。
また11月には初めてツール・ド沖縄へ参加し、
力足らずではありましたが、集団スプリントでてっぺんを取ることができました。
これもまたいつぶりか…という気持ち良さでした。
人というのは不思議で、
小さい頃は短距離走など走ることが大好きで負けず嫌いで、リレーでは絶対に一等賞を取る!と張り切っていた子供でした。
高校生から始めた自転車競技でも短距離が好きで、ロードとか中距離とかは大の嫌いでした。
しかし、大学に入って男子とロード練習に行くようになり徐々にロードよりの身体、能力へ。
そうなってくると瞬発力はあまりなくなり、みんなから持久力はあるけどスプリントがね..と言われるように。
何でみんなに、ないないと言われなきゃいけないのか、と思いながらも、
自分でも知らず知らずと、スプリント力はないから独走に持ち込まないと勝てない、
スプリントでは勝てないというイメージを作ってしまっていました。
また、この力を克服する!と思いながらもそのようなトレーニングがきちんとこなせていなかったようにも思います。
得意なものではそれをさらに向上させるためにしっかりトレーニングを行うけど、
欠点となっている部分は練習をするのも気持ちのスイッチが必要で、
苦しいことだからなかなかやりたい、やろうとは思えない。
でもこれを克服しなければ更なる上にはいけない。
どんなに、もともとスプリントの力があったのだからと言ってくれる人がいても、
自分がそれを受け入れて、自分の力を信じて練習に励み、レースに臨まなければ意味がない。
ようやく今年、本来の自分の負けず嫌い、図太い根性などを再び感じつつあります。
みんなが無理だろと思っていることをやってやる!
こんな楽しいことはないだろと思う今日この頃です。
また、身体の方も膝に痛みを感じたりするなど、回復力が学生時代より下がっていることを痛感しています。
ウォーミングアップ、ストレッチ、アイシング、マッサージなどのケアの重要性。
年齢を重ねて感じる身体の疲れや違和感は決してマイナスではなく、
今まで気づかなかった気づきを与えてくれたり、考えさせてくれるきっかけになっているとも思っています。
まだいけると思える限り、思ってもらえる限り、突き進みたいです。
私を信じてくれている両親、
支えてくれている中田さん、和田さん、
共に夢を追いかけてくれる藤原さんたちに感謝して、
2018年はもっともっとエキサイティングな年にしたいと思っています。
みなさん、どうぞよろしくお願いします。