全日本選手権、女子チャンピオンシップを終えて。そして今後について。

色々ありましたが、622日、全日本選手件ロードが終わりました。

気持ちの整理がようやくついたのでブログを書きます。

 

毎年、全日本を第一に目指してはいましたが、今回は私にとって特に特別な試合でした。

今年に入って体調、精神面など様々な不調があり、

自分とも競技とも向き合って考えてきました。

 

高校2年生に始めてからここまで、どんなに辛くても、どんなに結果が出なくても、

止めたいと思ったこと、つらいと思ったことは一度もありませんでした。

嬉しいことに、それだけ夢中になれていたことだったからだと思います。

それが今年に入って急に自転車に乗ることが苦しい、つらいと感じるようになっていました。

勝つためにやっている練習も、ただ自分にムチを打っているような、

締め付けられるような苦しさ。

周りから頑張れと応援してもらうことは嬉しいですが、

自分でも自分を頑張れ頑張れと奮い立たせなければ、練習を乗り越えられなくなっていました。

こんな状態でも、自分で区切りを打つには

全日本選手権までは一生懸命やると決め、進んできました。

支えてくれていた人たちにこの思いを伝えることは苦しいことでしたが、

後ろめたい気持ちではなく、前へ進むための決断であったと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

photo by 岡本恒治

 

こういうことで、今回の全日本選手権は特別なレースであったわけですが、結果はDNF

ここまでサポートしてくださった人たちに申し訳ない気持ちは無いわけではありませんが、

やっと終わった..。この気持ちに尽きました。

解放されたというか何というか。。。

 

全日本TTが終わり体調が悪化し、全日本前の3日間、まともに食事もできない状態でした。

当日は回復したものの、完全なエネルギー不足。

補給を取っても取っても追いつかない状態でした。

そんな状態でも、前半は与那嶺さんの反応に何の迷いもなく飛びついて限界までついていけたし、

悔いは全くありませんでした。

レース終了後、何の感情もない「無」な状態。

初めての感覚でした。

ただ、表彰式を見ていると、表彰台の真ん中できらきらしている与那嶺さんに

なんとも言えない感情が、涙があふれてきました。

私、ここを目指していたんだよな..と。

解放されたという気持ちとともに複雑な感情でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

photo by KENSAKU SAKAI

 

 

 

その後、全日本後に唯一出てみようと考えていた

広島でのJBCF女子チャンピオンのレースへ向けての一週間。

自分なりに自転車と向き合いました。

「苦しい」ではなく、きついけどやった!という達成感や、

スポーツで汗を流す気持ちよさを思い出すように。

ここまで、いつからか目標もはっきりしない雲の上のものになっていたり、

練習も気持ち的にオーバーになりすぎになっていたように思います。

自分は何のために一生懸命やっているのか..

この1週間は、自分のペースで走って、自転車での心地好い疲労感を久しぶりに感じたり

自転車はもうイヤと完全にはなっていないと実感したり..。

徐々に広島では出し切ってやろう!という気持ちになれました。

 

そして630日、試合当日はあいにくの雨でしたが、自分としても走りは花丸。

結果は1位の唐見さんと2分も差をつけられましたが、

1周目でのアタックに初めて3段坂の最後の坂の手前までついていけたし、

そこから独走になってもペースを落とすことなく走り切れたし。

この日はエネルギーがみなぎっていて自分の身体で乗っている感覚があり、

しっかり追い込める状態になっていたと思います。

全日本での与那嶺さんのアタックへの反応はオーバーペースで限界に達してしまい、

その後ピューとペースダウンしてしまったということがありましたが、

だからといって今回は抑えてという考えは一切ありませんでした。

いけるところまで行ってやろう!もしかしたら着いてけるかも?!

優勝はできるものならしたいですが、順位などは頭になく、

ただ思いっきり走りきりたい!その一心でした。

ゴールまで単独で走り切れて2位フィニッシュ。

気持ち良かった、やり切った、嬉しかった。

本当に本当に嬉しくて、この気持ちは何年ぶりだろうというほどでした。

もう少しやれるかも..一瞬そういう考えがよぎるほどでした(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合へ向けて、今後の競技のことについて、父親とはぶつかり、

母と二人の遠征でしたが、母の報告を聞いた父からのラインに涙。

すべての感情をぶちまけたから色々と気を遣って距離を置いてくれていたのだと思う。

私のコーチングを生きがいのようにしてくれていたから、

止めたいという一言を伝えるのも胸が張り裂けそうだった。

でもただいまと言うと笑顔で迎えてくれて、「よくやった」と手を握ってくれた。

そうそう褒めてくれない父だけにその一言は今までで一番嬉しかったし、

誰に褒められるよりも嬉しく、最高のプレゼントでした。

 

今後のことはまだ未定ですが、身体と心の休養にひとまず充てたいと思っています。

最近は髪を切ったり、料理をしたり気分転換に色々しています。

自転車、自転車、自転車でできていなかったことに時間をあてて、

ゆっくり両親と過ごせたらと思います。

自転車ではなくとも親孝行できたら嬉しいです。

 

そしてまた、皆さんと心から自転車を楽しめる時がくれば..と思っています。

 

合田祐美子

2018年7月2日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : yumiko