Tour Cycliste Féminin International de l’Ardèche 2017のため、
フランスにいた1週間、
ネットに繋がらなかったので、
まとめて書いてしまいます..
4日
朝6時出発で10時間以上の移動。
日本にいる時は早朝は苦ではなかったのに、
こっちに来てからは朝食が8時半でそれから行動開始というリズムなので、少々、身体が追いつかない感じでした。
今日は脚のむくみがいつも以上にひどかった…
到着後、30分ほど乗った感想は悪くはなかったですが、
左の膝と足首がちょっと変な感じ硬い?という印象でした。
今日も少しコースを通りましたが、長ーい長ーい登りがたくさん。
また、Tour de Franceのコースにもなった所も通り、
フランスに来た喜びと興奮を感じました。
今回のメンバーは、Lotte, Maggie, Marion, Esther,私の5人でした。
みんな素敵な選手です。
5日
朝食を軽く食べて、10時にスタート向けて約1時間移動。
その後、ランチを食べて14時のスタートの準備を。
Shanaはいつもフランスの食事はイマイチというけど、
私は結構好きです 笑
フランスパンとチーズ、ヨーグルトは毎食あって、
チーズ大好きな私は幸せ。
そして、初めてブルーチーズを食べたのですが、
私にはたまらないクセのある感じで、食べてしまいそうです 笑
それにしても今日は暑い..
それなのに、フランス人はしゃべるのが好き⁉︎?なのか、
なかなかレースもスタートせず..
スタート前からボトルの水が減っていました 汗
今日のコースは登りといってもそんなにでもなく、
平坦基調だからと言われていたので、それを信じて走っていると、
スタート直後から結構いい感じの登りが、、
そしてなかなか終わらない、、
少々、私の脚は悲鳴を上げていました。
また、下りで遅れて登り返しで脚を使ってしまったり、
再びプロトンの中に戻っても脚が死んでてアタックのかかるペースについて行けずまたちぎれ、の繰り返しでした。
前の方でと走ってるつもりでしたが、
まだまだ考えが甘かったと。
使うべきところで使えるように考えてポジションを取らないとと本当に思いました。
そして、ダウンヒルが20kmくらいあるため、
後ろの方だと本当に先頭ははるか彼方になります。
下りもカーブが多く、後半は腕が筋肉痛気味になりかけていました..
またプロトンからちぎれ、チームカーに抜かされてからは数名で前を追っていると、
下りでチームカーに追いつく時、急ブレーキが多く、
何度かスリップ寸前状態で冷汗をかきました。
そしてラスト1回は、あまりにもビビりすぎて
2名の選手からちぎれて単独に。
まだ数十キロあったため、泣きそうでしたが、
まだ初日、ゴールのことだけ考えていました。
ラスト20kmくらいのダウンヒルではフランス人の選手2人と合流しました。
私の苦手が分かったのか、離れていないか後ろを確認しながら下ってくれました。
感謝です。
ゴールはこの2名の選手とさらに1名を加えてとなりました。
登りで気をつけること、
軽いギアで回す!
最近やはりできなくなってるようで、
疲れてくると重いのでどうにかしようとする、その方が進む気がする。
しかし、筋肉のダメージはやはり大だろうな、と。
言われる通りで分かっているのだけど..
最近の私には難しいよう。
でも、意識することはできるからアドバイスを受け入れて明日につなげたいです。
そして今日の身体の感覚。
右脚はそうでもなかったけど左脚がかなり疲労してる感じがマッサージをしてもらって分かりました。
6日
起きた時、腰が痛いような、
お尻もこってる、だるさ、眠気も残りながらレースへ。
今日も何事もなく..と思ってたらスタート直後に前輪がパンク。
Laresのチームカーに助けてもらったり、他のチームカーに助けてもらったり、
チームカーを渡りながら12kmくらい行ったようです..
平坦ということもあり、ペースが速かった、、
ウォーミングアップになったと自分に言い聞かせていたけど、
結構疲れました..
今日もハードじゃないと言ってたけど、
中盤に結構な勾配の登り、ラストにも現れ、遅れを取ることとなりました。
遅れて追いつきの繰り返しで、
今日は割と平坦が存在したから追いつくことができたけど、
今後のコースではそれが効かないと思います。
Marcの言う、脚はgood、頭を使う、レースに集中する、
登りは得意と信じて、力を結果につなげるためにも、
レース序盤で前にいること、
明日は必ず..!
明日は午前中にTT、午後にロードというハードスケジュール。
気合いを入れて!
身体は、昨日も後半、左膝が少し痛む感じがあったけど、
今日はさらに.. どこをほぐせばいいのか、、
7日
今日はTTのため、
朝7時前に出発、ということで6時前に起床しました。
まだ薄暗い、そして眠い..
移動は爆睡でした。
私のTTのスタートは9時57分でした。
スタートまで時間があったので、
1周9.3kmのコースをMarionと。
コースは勾配もほどほどにある登り、
砂利があったりコーナーがきつい下り、
横風など結構きつかったです。
本番は、私の1分後にスタートしたフランスチームの選手(1日目に助けてもらった)に抜かれました…
TTも強くならなければ。
そしてラインも覚えなければ、と。
午後は89.5kmのレースで、登りのメインは中盤の15km程度の緩やかなものくらいでした。
しかし、私の苦手な横風や向かい風など今まで経験したことがないくらいの暴風があり、
そこで体力をかなり消耗したように思います。
水分補給を意識してやらなければと思いながらも、
3日目となった今日、余裕がなくなりつつあります、、
今日はジェルも食べる余裕がなかった…
レースの走り方としては、今日はMarionをfollowするように言われており、
意識して前方へ行くように。
そこで初めて、Marion, Maggie, Lotteと近くになれた気がします。
Lotteは数回、Yumiko!と声をかけてくれて、
大丈夫?.、
右から行こう、
そして、ラストのダウンヒルでMaggieの集団からちぎれてもう1人の選手と2人で回して走っていたとき、
あと5kmくらいの地点でLotteの集団が追いついてきて、
Yumiko行くよ、と。
こういうのがプロの選手なんだろうな、と。
周りを見る余裕がなくて、
自分のこともまだ十分でない私ですが、
貴重な経験を無駄にしないよう、明日も精一杯走りきります。
そして、毎日長〜いダウンヒルのおかげで、腕の筋トレができてます 笑
8日
スタートから20kmほどの登りが続きました。
勾配は急ではなく、集団のペースもほどほどで、軽いギアでクルクル回すことを意識して登りました。
その後下って、2つ目の登りに入る手前で、何が起こったか分からない、
でも何か踏みつけた感覚で落車してしまいました。
プロトンでゴールしたい、と思っていただけに悔しく、
また、他の選手に申し訳なく思いました。
その後は登りを淡々と登り、
下りでは数名の集団と一緒になり、
ローテーションしながらゴールを目指しました。
今日は、ある選手が補給のジェルをくれたりと、
ライバルでありながらも、ゴールを目指すという上では仲間なんだな、というのを実感しました。
その選手は落車でおそらく変速がおかしくなったのか、
私のギアが入らなかったとき、
背中をプッシュしてくれたりと、
こういう気遣いができるのも強い証なんだろうな、と感じました。
昨日、筋肉がやられていたけど、
回復用のクリームとストレッチ、
長い睡眠のおかげか、脚の調子は大丈夫そうでした。
ケア、大切ですね。
Marcからの言葉。
Believe yourself.
Stay front.
Don’t be afraid.
You can do it!
しっかり受け止めて走ります。
9日
朝起きると雨が。
このレース初めての雨でした。
今日の移動はすごい山を越えて、日本とは桁違いな光景に感動というより、・・・となってました 笑
スタートから昨日とは違ってハイスピードな展開でした。
10km過ぎ辺りから登りが始まり、それもいい感じのペース。
ついていけなかった..
アップしっかりしなきゃだったか。
そして雨のため寒い。
下りも長いため、かなり身体が冷える。
指もかじかみ、脚も冷えてあまり動かなくなる感じでした。
この集団でこのまま、
と思っていたのに下りでスリップして1人落車。
不幸中の幸いに後部にチームカーがいて助けてくれました。
その後1人で走っていると、
何だか分からないけど涙が溢れてきました。
情けなさというか、悔しさというか。
数名に追いつき、15%以上の登りがあったりとキツイ山道を越えて、
ラストはもう1人の選手に引いてもらい無事にゴール。
早いもので、6日間という長いステージレースも明日でラスト。
明日こそ、笑顔で満足して終わりたいです。
10日
ラストステージ。
部屋を片付けて出発。
晴れてよかった!と思ったら、標高が高いのか、
昨日同様、肌寒い..
今日は89.4kmだけど登りがメインでした。
スタート後は下り基調でスピーディー。
その後、急勾配な登りに入り、
そこで第1集団からは離れてしまいましたが、
長めの高勾配では、心肺機能が活かせるのか、
脚の調子、コンディションが良かったのか、
自分のペースでコンスタントに刻んで行けました。
下りはこのステージ中最大の急下降で、
小さい頃やってたスキーを思い出せ、と言い聞かせてみたものの、
フェンスも何もない..身体は硬直状態でした。
登りで引き離しても下りで抜かれる..
クライマーにはダウンヒルのスキルも必要だと感じました..。
今日の登りの感覚はステージ中で最も良く、
追い込める感じ。
血の味がするまでいけたということで、
この6日間で私のコンディションが向上したということなのか、
筋肉が超回復したのか。
またら昨日までふくらはぎとかにキツさがあったのに、
おそらく上半身やお尻、ハムが使えてなくて。
しかし今日は、上体を起こして上から踏み込む意識や、
お尻が使えてる感覚が実感できた気がします。
ダンシングは前のめりなのは分かるけど、
今はこの状態がベストだったかと。
腰にも来なかったし、上半身の力をペダルへ伝えられた気がしたので。
これまで海外レースに対して、ビビりが大きかった私ですが、
レースに対して少し楽しさを感じられるようになりました。
これが先頭で走れるようになったら、さらに色々な展開やドラマがあり、
よりエキサイティングなんだろうなと思います。
ヨーロッパでレースをいっぱい走りたい、本当にそう思います。
今回、ベルギー遠征の機会を与えてくれた、
中田さん、和田さん、
ツールド アルダッシュへ出させてくれたMarc、
そしてサポートしてくれたスタッフ、皆んなに感謝でいっぱいです。
11日
昨日はレース後、18時過ぎに出発して、フランスのホテルで一泊。
久しぶりのWi-Fiに少し感動でした 笑
そしてコンタクトを外してなくて目がしょぼしょぼする私でした…
朝8時過ぎにホテルを出てベルギーへの帰路へ、14時過ぎに到着しました。
1時間ローラーで汗を流して、
荷造りして、
ついに明日、いよいよ帰国です。
【Race Result】